経営者魂　㈲せと

「経営者魂」

㈲せと

「忍耐力が武器、石の上にも3年  決めたことをやり続ける原理原則経営」

㈲せと 代表取締役 瀬戸強史

 

大田市は島根県の中心部に位置し、日本海側に面して出雲市と共に県央の拠点都市であり、

人口は34,000人、海岸沿いとは言え急峻な中国山脈が海岸近くまで迫っているため山林原野

が多く、平坦地の少ない地形となっており、平成19年には「石見銀山遺跡」が日本で14番目

の世界遺産に登録され、観光、漁業、畜産、を主な産業とし、他に石州瓦も有名で、各分野

でオンリーワンを目指す事業所が多いのも特徴と言えます。

 

昭和37年10月に瀬戸社長の父 瀬戸 朗が大田市の中心商店街の駅通りに約10坪の

「せと時計店」を開業したのが始まりで、20年後の昭和37年に地域の商業者主導で完成した

「大田ファミリーデパートパル」に約23坪の「宝石・時計・メガネ せと」で移転オープン

させ、さらに平成12年にはイオン大田店の開店に合わせ15坪の「ソフィセト」を出店し、

現在は「大田ファミリーデパートパル」の閉店に伴い、イオン大田店内に全てを集約し、

メガネ・宝石・時計補聴器のお店を営業しています。

 

瀬戸社長は昭和43年生まれで三人兄弟の次男、高校時代に自分が「せと」を継ぐと宣言

したそうで、岡山大学経済学部を卒業後、日本一のコンサルティング会社の船井総合研究所に

入社して2年半務め、主に競合店調査を行い、各種の情報収集やデータ処理、そして分析能力

を身に着け、退社後香川県の「杉本メガネ」に1年半お世話になり、営業現場のイロハを学び、

平成7年に㈲せと に入社し現在に至っています。

イオン大田店はJR山陰本線と並行して走る国道9号線沿いの駅から2kmほど離れた

郊外にあり、イオン本体は8,000㎡ほどだが、ホームセンター等 カテゴリーキラーが同一

敷地内に出店し、総売場面積27,000㎡、駐車台数1,200台の地域一番の商業集積であり、

ソフィセトが設定する商圏人口は50,000人をイメージし、限られた広さの店内にメガネ、

宝石、時計、補聴器が所狭し配置され、売上比率としてはメガネが全体の35%、宝石30%、

時計20%、補聴器15%だそうで、メガネの主な取り扱いブランドとしてはトニーセーム、

ラインアート、アキット、歩 等があり、セットメガネが450本、単品フレームが300本、

子どもメガネが100本という構成で、どちらかというとセットメガネ主体で、インショップの

ためどうしてもツイデ買いが多く、平均単価が低いのが課題とのことでしたが、お客様の

年齢層は幅広く、40:60で女性の比率が多く、スタッフは3名で大変忙しくしていました。

ソフィセトの通路から見た外界

 

そんな瀬戸社長は仕事以外では健康的な日常を送っており、フットサルチーム「アクティブ」

所属し、ナイトゲームの時には試合に参加し、また自宅の6帖間にベンチプレス、スクワット

台、懸垂台、腹筋台、バーベル、ダンベルを置き、ウェイトトレーニングをしているそうで、

スポーツ観戦や映画鑑賞をリフレッシュタイムにしており、そんなスポーツ大好きが高じて、

過去に影響を受けた心に残る言葉がプロ野球界の野村克也氏の「勝ちに不思議の勝ちあり、

負けに不思議の負けなし」「失敗と書いて成長と読む」「小さなことに拘れば、大きなものを

手にできる」また、サッカー界からイビチャ・オシム氏の「強いチームは夢見るのではなく、

できることをやるものだ」「相手より5歩余計に走れば、その5歩がすでに勝利の5歩だ」

「走ったって負けることはあるけど、走らずに負けることよりマシだ」という言葉をすぐに

あげ、全て根底にあるものは努力であったり、一所懸命に取り組むことで共感でき、どんな

ことでも3年やり続ければ必ず身に付き、やり続けることの大切さを熱く語っていました。

店内のメガネコーナー

 

瀬戸社長の人生の中で船井総合研究所に在籍中の寝る時間もないほど仕事をした経験が

何よりも財産で、やはり好きな言葉も自然に「原理原則」「素直、プラス発想、勉強好き」

「時流適合」「努力できるのも才能」という言葉がすぐに発せられ、普段から意識して、

迷った時には答えを導いてくれる大切な言葉にしているそうです。そしてお店では、イオン

内に出店していることもあり、多くのお客様に商品を身近に感じてもらえるような商品構成、

レイアウト、ディスプレーに工夫し、押し売りの接客は一切しないようスタッフにも気を

つけてもらっているそうで、価格の大小にかかわらずお客様のご要望にできる限り応えられ

るように、コミュニケーションをとることを大切にしているとのことで、目先の売上より

お客様の満足を第一に考えているそうです。そして過疎化の地域でもあるため、将来的に

幅広い年代層のお客様に必要とされるお店となれるよう、社訓にもある「親切・丁寧」を

モットーにさらに自店の強みに磨きをかけていきたいと抱負を語っていました。

 

最後にメガネ業界は価格重視型と接客重視型に完全に分かれると考えており、その中で

どちらを選択してもお互いの価値観を認め合うことができるプライム21は魅力的で、瀬戸

社長自身が入会して常に新しい情報や刺激を得ることができ、切磋琢磨していける集団で

あり、若い経営者も多く、時代に応じた考え方等おおいに勉強になり、誰もが情報を全て

オープンにしてくれるので、とてもありがたく、プライム21に少しでも興味のある方は

多種多様な経営者が揃い、個を大切にしながらも全体での取り組みや方針については従順で

居心地の良いプライム21を一度体験してみてください。との言葉で締めくくっていただき

ました。

 

せと さんの益々のご発展、そして瀬戸社長のさらなるご活躍を心より期待しています。

「ありがとうございました。」

取材:2021年4月

(全て敬称略)

【お店情報】

□会社名　有限会社 せと

□所在地　〒694-0064　島根県大田市大田イ172-2

□店舗　　〒69400044　島根県大田市長久町土江97 イオン大田店内 ソフィセト

□Tel　085-484-0185

□Fax　085-484-0185

□代表者　代表取締役　瀬戸強史

□資本金　20,000,000円

□駐車場　1,200台

□営業時間 AM9:30～PM7:30

□定休日　年中無休

□スタッフ数　3名

□主な取り扱いブランド

ラインアート、トニーセーム、アキット、歩、プロテデザイン、カルバンクライン、

ナイキ、エルク、サブフ